わが夢は星の彼方餓GAROU狼→小説





カインとグラントは海に来ていた。
海で何していたかって、グラントは釣りを、カインは空を見ながらやはり釣りをしていた。
今日、4月22日はこと座流星群が極大の日なのだ。
グラントは見晴らしのいい所に行きたがるカインに半ば強制的に連れてこられた。
持参の星座板を自分の炎で照らしながら、空を眺め、嬉しそうにねっころがる。
「こら、寝ると汚れるぞ?」
「良いんだ。この方が見やすい」
うっとりと空を見る。
「……………」
ああ!なんて可愛いんだ!!いっそ今すぐ抱きしめたい!!
とかグラントは思った。
しかし、こんなところでラブラブになってもなんだかなので気持ちをBRして釣りざおを見た。
と、引いていた。
お、引いている!
ぐっと持ち上げようとするとかなりの手ごたえ。
これは大きい!!
と確信して、おもいっきり力に任せてさおを引き上げた。
おぱ――――――(引き上げ)
と、そこには魚が喰いついていたのではなく、フリーマンが食いついていた!!
「-------!!!???」
グラントさん、びっくりしてどうも声が出ない。
何故、フリーマンが食いついたか。
これには訳があった。


「撃て―――――!!!」
ずばーーーーん!!!
と、フリーマンは刑事さんに打たれた。(正確には射撃班)
そのまま、河に落ちて、流れに任せて下流へとさっさと流されていった。
っつ〜か泳いだ。平泳ぎ。
そしてそのうち、海についた。
塩水が腹に染みる…。とか思っているうちに腹が減った。
魚を捕まえようとか思ったがその周りにはあまりいなかった。
と、いくらが一粒、ぷかぷか浮いていた。
喰える物ならなんでもいいや。と、それに喰らいついた。
すると、それには針が付いており、口にざっくり刺さって抜けない抜けない。
そして、そのまま引き上げられた。

つまりは、フリーマンがあまりの空腹に喰らいついたというところだろうか?
そういう事にしておこう。


「・・・・・・・・・!!!!」
グラントさんは正直困った。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。
いらんモノをつってしまった。
こ、こういう場合は…。。。。。
「あv流星vvv」
「カイン!帰るぞ!!」
ガバ!!(抱きかかえ)ダッシュ!(⇒⇒)
「ぐ、グラント!?どうしたんだ?!ちょっと!!」
「潮風が寒いな!!そろそろ戻った方がいい!!ほら、今日は月も大きくて明るいからあまり見えんだろう?!」
「そ、そうだけど・・・」
「ほら!目が痛いだろ?!仮面かしてやろう!!」
「ぐ、グラント!!仮面さかさま…見えない…」
「それであっているのだ!!いいんだ!それで!!」
とかなんとか説得しようとカインを見る。
そして、そのまま、カインの後ろ手をみてしまった。
追いかけて来る。何故かは知らんが追ってくる。
やばい!やばい!!自分重量系のキャラだから追いつかれる!
と、ママチャリを見つけた。
ごめんなさいと大きく叫んでから即座に鍵を壊して乗る。
カインを抱え、おもいっきりこいで飛ばす。
今、車と衝突したら車を引くだろうほどのスピードで。
「ぐ、グラント!?早すぎる…ジェットコースターみたい…」
「そうだ!ジェットコースターだ!!そう思ってろ!!」
「っていうか、これ誰のチャリキなんだ?!」
「これはそこのラーメン屋の羅・亜面さんのチャリだ(嘘)!最近行きつけの屋台なんだ(大嘘)!」
羅・亜面って訳するとらあめんか。安直だ、グラント。
とかいってごまかして、もう大丈夫だろうと後ろを見た。
「!?」
付いてきている。
このスピードについてきている。
ちなみに今のスピード時速50km。
「何故だアアアアアアア!!!!!!!!!!」
「な、何が?!」
カインは混乱したが、グラントは無視して、チャリキを乗り捨て、ごめんなさいと大きな声であやまって。
がしゃ!
原チャリのキーを壊してカインにヘルメットを被せて自分も被ってさっさと出発した。
「ぐ、グラント!!このバイクだれの?!」
「大丈夫だ!!蕎麦屋の元さんのバイクだ(嘘)!許可は得ている(大嘘)!!」
元さんって誰だ。グラント。
そして、時速100kmほど出して、車を弾いたら100mほど先に吹っ飛ばすような勢いで原チャリを飛ばす。
もう大丈夫だろう。と、後ろを向いた。
「!?!?!?!?!?!?!?!」
なんと!まだ付いてくる!!
なんていう足の速さだ!!(っつ〜か走ってたのか?!)
「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
「今度はどうしたんだ!!グラント!!!」
カインのその問いには答えず、原チャリを乗り捨てて、今度はごめんなさいと大声で叫んで、どこぞのアベックの車を掻っ攫った。
「グラント!!これ、人の物じゃあ!!」
「大丈夫!さっきの二人は昔からの知り合いのバカップルのキキとララだ!!」
キキララかい。グラント。サンリオ?
時速200kmほどだして、機関車すら引くような勢いでおもいっきり車を走らせた。
もう大丈夫かと後ろを見る。
「―――――――――――――!?!?!」
まだ追ってきた。
しかも走って。
「うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「な、なんだ?!なんなんだ?!!グラント!!!!!!」
カインのその問いかけには答えず、グラントは携帯を出して、セバスチャンに電話し、ヘリを呼んだ。
即座にヘリ登場。
さっさとヘリに乗り込んで、さあ、今度こそ大丈夫だろう。
ぜえぜえと息を吐きつつ、窓の外を見た。
ぬら。
「――――――――――――――――――――――――――――!!!!(半泣き)」
なんとフリーマンは窓にはりついてこっちを見ていた。
グラントは即座に操縦席に急いだ。
「おい!外に張り付いている物体を振り落とせ!!」
「了解……クックックック……」
「ぬあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
操縦者はフリーマンだった。
なんと帽子や服まで着込んでいる。
「何故だ!!!!!!じゃあさっき外にいたのは?!」
外を見ると、本物の操縦者が泣きながらパンツ一丁で窓を叩いていた。
あの、数秒の内に何があったんだ?!!!
「っていうか、おまえ操縦できるのか?!」
聞くと、フリーマンは一時停止をした。
「…………この便はまもなく天国へとつきます……クックックック」
「できないんかいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」
グラントはもうやけになってパラシュートを背負った。
カインを小脇に抱える。
「ぐ、グラント!!今度はなんだ!」
「これはもうすぐ落ちる!脱出するぞ!」
とう!と、ジャンプして、グラントはばさっとパラシュートを広げた。
もはや、これ以上ついて来れまい。
ふう……と、もう上を見ず、グラントはカインをきつく抱きしめた。
そして、カインは複雑な表情をして混乱していた。

しかし、グラントはまだ気付いてなかった。

真上に、操縦席にパラシュートをつけてにやりと笑いながらふわふわ落ちているフリーマンの存在を。
(非常用、脱出ボタンをおしたらしい)


そして、3日後の夜。
二人はカイン宮殿のベランダにいた。
カインは紅茶を啜りながら、グラントは満天に広がる星空を見ていた。
「ココの景色は見事なもんだろう?私がデザインしたんだ」
「そうか。良いではないか」
と、グラントの目に何かが入った。
空中をちょろちょろと動く物体と、宮殿の作りに不可欠な良く判らないぼんぼりの天辺の先端、言って見れば風見鶏がよく付いているような所に、何かの影が。
グラントは仮面を外して目を細めてじっと何かと確認をしようとした。
すると。
ちょろちょろ飛んできたのはジェニーで(ひゅーひゅーとか言っている)、先端にはフリーマンがうっとりとEDのようにたたずんでいる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さあ、カイン、良い子はもう寝る時間だ」(振り向きながら)
ぽんと、アップルパイを食べているカインの頭に手を置く。
「え、まだ八時半…」
「いいや!寝る時間だ」
強い口調で言うと、カインは唸ってからベランダの淵の方に歩む。
「じゃあ、星空を拝んでから…」
「いいや!!!もうねなさい!!!!!!」
がしっと肩を掴んで抱き寄せる。
「眠れないなら添い寝してやるからな!!?さあ、寝るんだ!」
頬を両手で包んで撫でる。
カインは必死なグラントの態に首を傾げる。
「???…判った…」
了解して、カインはグラントに手を引っ張られて自室へと向かう。
「なんかあったのか?アベル」
「別に何も…」
「あ、そうだ、明日おとめ座流星群が極大なんだ。明日裏山まで見に行こう」
「ああ、そうだな」
「………ねえ、何か有ったのか?」
「いいや。何も」
口ではそういうが、何かと落ち着かないグラントを見て、カインは首を傾げた。

そして、グラントは絵本を読んであげてようやくカインを寝付かせた。
ちなみに本はグリとグラだ。大きな卵を見つけてカステラ作る話だった。
そんな訳で、そろそろ窓のカーテンを閉めようと後ろを見た。
うわ!まだいるし…。
とか思いながらカーテンを閉める。
月明かりで、ジェニーとフリーマンの姿が後ろ手に映った。
うわ〜とか思いながら見てると、フリーマンの影がなにやら怪しい動きを始めた。
手を組み合わせて…。そしてグラントはびびった。
犬?!犬なのか?!(そう、まさしく、その手の形は影絵の犬だった)
っつ〜か影絵?!
っつ〜かこちらに気付いている?!(ガビーン)
ちなみにジェニーの影はきらきらと常に移動している。
その後、フリーマンは手の形を変えた。
何?今度は…鳩!!鳩か??!!(後ろでジェニーがうごきまくり)
とかしていると、フリーマンの影は悩んでいた。
悩んでいる?!何をするつもりだ?!
と、思ったらいつもの態勢に戻った。
終わりか?!終わりなのか?!レパートリー少なすぎぃ?!!!
ガビーンとバックに掲げてびびっていたら、カインが起きてしまった。
「何か有るのか?グランとー…うるさいな…」
どうやらさっきから心の叫びは声に出ていたらしい。
めちゃめちゃ胸をドキドキさせながらカインにわびを入れる。
そして、自室に戻り、布団にもぐって自分も寝ようとマクラに頭を置いた。
すると、どこからともなく、ひた…ひた…と音がした。
来た…?
とか良く判らない確信を得て、見たくはなかったが目が向こうを向いた。
ちらりと、窓を。
「!??」
声にならない声でギャアと叫び、そして窓の外には逆さにはったフリーマンの影らしきモノが窓の外に張り付いてた。
何だ、何なんだ?!何故あいつ等はここに?!
疑問と恐怖を感じながら顔を背けてドッドッドッドっとなる心音を収めようとするが収まる物ではなかった。
今も窓の外にはひた…ひた…と音がする。
ドキドキして無視していると、フリーマンはつまらなさそうにどこかに帰っていった。
去って行ったか…。
と、ほっと溜め息を吐いた。
しかしそれも束の間。ガッシャアアアアアアアンンン!!!!!!
「きゃあああああああああああああああああ!!!!!!」
その音は真下の階から、そしてその声はカインのモノだった。
「カイン!!!」
がばあと起き上がり、カインの部屋は丁度自室の下に位置するので窓から窓に伝って降りる。
「カイン!大丈夫か?!」
窓から呼ぶと、びくりとしてマクラをだかえる。
割れた窓から入ってマインを抱きしめる。
「どうしたんだ?カイン。何があった?」
「今、ひゅーひゅーって桃の天然水みたいに何かが入ってきて…」
「何だと?!それで!何かされたのか?!」
「出て行った」
「何がしたかったんだあああああああああ!!!!!!!!!」
3度目のガビーン。
とりあえず背中を軽く叩いてやって、めそめそなくカインをあやす。
どこからどおみても親子だ。
襲われた恋人(親友)←かっこ指定逆だろう。を慰めてやっている彼氏のようには見えない。
「グラント〜…一緒に寝て〜…」
「ああ、そのほうが良いな…」
でもとりあえず、雨戸は閉めておこう。と、グラントはカインを抱きかかえながら雨戸を閉じた。

ようようしてから二人はベットの中に潜り、嗚咽がかすかに聞こえるカインをグラントはあやしていたが、そのうち嗚咽は寝息に変わり、それを確認してからグラントはベットから抜け出した。
マントを羽織って、仮面を付けて、キンチョールを持って、虫取り網を持ってバサリとマントをはためかせる。

そして。
「唸れ!間神破天弾!!!」
ビク!!(フリーマン)
「おら!どっかいけ!お前等二度と来るな!去ね!!ケビンに突き出すぞ!←自分も悪党のくせに」
ドカーンズガーン。
高い所に上っているフリーマンを破天弾で打ち落とそうと、そして飛び交うジェニーを虫取り網で捕まえて、そしてフリーマンにそれ届かないであろう。キンチョールを振り掛ける。
まあ、そんな訳で、グラントの害虫駆除は明け方まで続いた。


チュンチュン。と、カインが飼っているであろう鳥の歌が聞こえる。
グラントは、カインを起こさないようにそっと布団の中に潜り込む。
それから1時間30分ぐらいしてからカインが目を覚ました。
時間は7時きっかり。
体内時計がちゃんと働いている良い子だ。
そしてうつら×2としているグラントの顔を見て?を頭の上に浮かべた。
「アベルー…目の下くま酷いよ〜?」
「いやあ〜なあ〜に、きにすんな〜(棒読み)」
言って、ふらふらと起きる。
だいたい低血圧の上、寝不足なのでふらふらするのは当たり前だろう。
まあ、しかし害虫は駆除したのだからもう気苦労はないだろう。
「ほら、カイン。すがすがしい朝だ」
言って雨戸を開ける。
ガラガラガラガラガラ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ピシャン。
「朝食食べに行こうか?」
「何かあったん?」
うふふふふ。い〜や、何も〜…と、うわ言のように半狂乱になって呟く愛方を見て、カインはさらに?を浮かべた。


そしてさっさと夜。
「今日はこと座流星群〜♪」
ちなみにこれ書いている後30分後あたりが極大になるらしい。
スキップしながらグラントのマントを掴んで有無を言わさず裏山へと直行。
IN裏山。
「わ〜いvvvグラント〜。星って甘いのかな?」
こんぺいとうか?カインよ。
一時間ほど経過して、今日は出ないな…。と、グラントは胸を撫で下ろした。
と。
「きゃあ!!」
「!?」
急にカインが悲鳴を上げるものなんだからびっくりしてカインを見る。
心なしか嫌な予感がして鼓動が早くなる。
「ど、どうした・・・?」
聞くと星座板片手にカインがいぶがしそうに空を見上げている。
「今、流れ星にね…」
空を見る。
「何かが乗って……」
「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!」
なんでじゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!
「何かが乗って」の「何か」とは何か?
そうそれはフリーマンだった。
フリーマンが流星に乗ってうっとりしていた。
っつ〜かどういう原理で乗ってるんだ?!
流れ星とは本来宇宙上の1mmの塵が大気圏に入って一瞬で燃える現象だ!!
いったいどういう原理なんだあああ!!!!
「さ、さらに今、ひゅーひゅーって言いながら流れ星が…」
「見るな!見るんじゃない!!ダメだ!!!!!!」
言って、カインが着ていた猫耳コートのフードを被せる。
耳が付いててもこもこで結構可愛いデザインだ(どうでもいい)。
「帰ろう!もう寒くなってきただろう?!」
「りゅーせーぐん……」
「次の機会見ような!!もう、充分見ただろう!?」
言ってさらにフードを深くする。
もうグラントさん、傷と涙の区別がつかない。
抱き寄せて、肩を寄り添って、視界の見えないカインがこけないように注意しながらさっさと道を引き返す。
「なんだよ〜そんなにやばいものでも見たんかよ〜?」
「良いか?星の煌きは胸に閉まっても、今日見た変な物体は忘れろ。良いな?」
「りゅーせーぐん……」
「今度プラネタリューム連れてってやるから…」
ちなみにグラントとカインが家に帰るまで、空には満天の星空と、いくつかの流星と、フリーマンとジェニーの姿があった。


さっさと次の日。
「グラント〜くま、酷くなってるよ?」
「ああ……」
害虫は害虫らしく、しぶとかった。
ぼーっとしていると、カインがおもむろにグラントを抱き寄せた。
カインはしゃがみ込み、グラントも引き込まれるようにしゃがんだ。
「はい、膝枕してあげるv」
言って膝に頭を乗せさせられる。
これはこれで役得かも…。
おいしい!とか思ってたら後ろから視線を感じた。
そう、カイン大好きハード君である。
やばい!こういう時は、カインが一番何とかなるんだが!!
とか思ってカインを見上げた。
そして、思わぬ光景を目の当たりにした。
「カイン!!お前が寝てるな!!起きんかああ!!」
がばっと起きながらカインを揺する。
カインはと言うと、鼻提灯をうかばしながらかーっと寝入っていた。
後ろにハード君じりじりと後、3m。
はしょって以下略。
ハードはぼろぼろになって、床に突っ伏していた。
「しかし、元はといえばあいつ等だ(フリーマン&ジェニー)。なんであいつ等はココに出現するんだ?」
起きたカインをよしよしと、どうしたんだ?疑問を流しつつ、ボロボロになってる体を起こす。
と、今度は本物ロック(っつ〜のもおかしい)が現れた。
「お〜カイン〜ここの貯蔵庫どこだよ。食料品足りなくてさ〜」
「ああ」
カインが呼ばれてロックの方に寄る。
「こっちだ」
言って指を指しながら誘導する。
必然的に、グラントも付いて行く。
地下一階。
「この辺のはずだが」
がちゃり。
そして、三人は思いがけない衝撃に見舞われる。
「あら、こんにちは」
「クックックック……」
ズガアアアアアアアアアアン!!!(三人の心の音)
なんと、ジェニーとフリーマンがちゃぶ台に座って(しかもやけに姿勢が良い)食事をしていた。
その材料はおそらくともここの貯蔵庫からぱちったのだろう。
「お前等!人ん家でなんしくさっとんやあああああ!!(マイちゃんが写った)」
カインは怒って、グラントは胃が痛いと涙を流して訴える。
ロックはおっさん大丈夫か?と、あまり心配していない様子でグラントを慰める。
そして怒られた当の本人達は、食後の番茶を啜っている。
「お宝たくさんありそ〜だからvvv」
「高い所と細い所がたくさんあるから………」
「あほか!?」
カインはショックを受ける。ダメージ10。
と、途端に何か慌しくなった。
「見つけたぜ!マーキーの親父の敵!!!」
何処からともなく最近でこが怪しいケビン登場!!
「ぎにゃあああああ!?」
カインは突然の登場に肩を猫みたいに怒らせてグラントにしがみ付く。
「ああ!!大悪党は二人もいるじゃないか!?俺様ラッキー!」
ぐっと手を握り締めてマーキーと拳をぶつけ合う。
「ぐ、グラント。あのおっさん恐い…」
「安心しろ。俺も恐い」
とか思ってたら、さらにその後ろから砂煙と爆音が聞こえてきた。
「お兄ちゃん!お兄ちゃんなんでしょ!!??」
「人違いだ!決して、決して次回作で双葉牙刀だなんて言わせるかああ!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ。
ずしゃああ!!
「あ」
「あ」
ケビンは引かれて吹っ飛んだ。
何なんだ?と、首を傾げていると階段から誰かが降りてきた。
「ちゅ〜す。宅配ピザで〜す」
ピザを片手にテリーがやってきた。
「呼んどらん!!」
「テリーvvv」
わ〜いっと声を出してロックがテリーの抱きつく。
後ろのほうではまだおにいちゃ〜んと声が聞こえている。
なんだかうるさくなってきて(しかもそこは貯蔵庫なのだ)混乱し始める。
後ろを見ると、さらに人が増えていた。
ポンペポンペと踊る兄貴や意味なく悪は許しませんを連発する鬼太郎やどっからか降って来る忍者や。
「なんなんだ!これは!あ、こら!ジェニー!人ん家のテレビ勝手に見るな!」
そしてテレビにはマルコとグリフォンの戦闘シーンが流れていた。
おまけにロックは暗黒の血が!とか言いながら分裂するし、カインも気が付いたら後ろに4人顔を出していた。
マイルドがいるとなればグラも現れ、みたいなカンジで全員集合。
「いやあああああ!!もう収集つかねえ!!!」
「胃と胸と頭が痛くなってきた…」
ぎゃあぎゃあと騒いで叫んでもううるさいうるさい。
そして、カインは改まってグラントの方に向き直った。
「そうか…グラントが寝不足だったのはこれの所為だったのか…」
「ちょっと違うがそういう事だ…」
「だいたいあやと喋った内容全部一挙に描ききれる訳ねえだろ?おまけにうろ覚えだしよ!」
「ふ。バカ言え、次回回しだったはずのバーゲンはすでにUPされている。ざまあ見ろ」
そして、ギャーギャーうるさい周りに、とうとうカインが切れた。
「あ〜も〜!!五月蝿いんじゃ!!大人しくしてもらおうか、ヒムリッシュ、ゼエエエエエエエエレ!!!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガ―――――――――ンンンンン!!!!
全員吹っ飛び。
「ふう。まったく!もう!グラント!ご飯食べに行こう!マクドのアップルパイが食べたい気分〜!」
「………ああ」
とっとと二人は退場。
そして貯蔵庫にはおもいっきり死体の山が詰まれていた。

                                        えんど



言い訳
はあ〜。今、朝の7時前。やばいやばい。UPできる?
できたよ。あや。さあ、これで躊躇う事無くミヤギとパパネタUPしなさい。
以上。
                                Wed, 26 Apr 2000 06:57:45 Yusaku U.




ありがとううーちゃ☆じゃあ、ミヤギアップするね☆