わが夢は星の彼方餓GAROU狼→小説

ミヤギ


「パパ」
金髪の赤い瞳の男の子は、きょろきょろと辺りを見回す。彼はミヤギ。忘れ去られていたカインのコンピューターカラーだ。
ガサッ
パパ。俗に言うフリーマンの事である。そりパパが木の上から、宙づり状態でにゅっと現れた。
ビクッとして、ミヤギは後ろに引いた。
かなり長い間このパパはここでスタンバイしていたものと思われる。
「・・・・ご苦労様」
ポンと肩をたたいてため息を一つ。
「・・・いえいえ」
心なしか寂しげに答えた。

「ねぇ、おなか空いた・・・・」
ミヤギが空腹を訴えると、パパは一時停止してから無造作に手を振りかざし虚空を切り裂いた。
・・・・・・ポト
運悪く通りかかった鳩が一羽落ちてきた。
「食え。」
ひゅーひゅー☆
フリーマンの背後から。ハリアビーフルヒット。
「私の可愛いミヤギちゃんに何てモノを食べさせようとするのよ!?」
「パパ〜?」
「痛い・・・・」
ぼそっと呟いて起きあがる。
「だいじょうぶ?」
上目使い。
「・・・・大丈夫だ」(←うっとり見とれてる。)
「ミヤギちゃんの上目遣いは凄いわね〜なんたってあの仮面男も洗脳されちゃったもんね〜」(ミヤギを抱き寄せる)
「カインなどより、ミヤギの方が可愛い(親バカ)」(ミヤギを抱き寄せる)
パチッ・・と両者の視線が合った。
「ミヤギちゃ〜んvvパパとママとどっちが好き?」
二人の瞳から、俺・俺・俺。私・私・私。と言う波動が出ている。
ミヤギは迷った。
「・・・パ「だんまく・ファイナルグッナーイ!!」
「・・・!?」
フリーマン、訳も分からぬまま吹っ飛ぶ。
「ゴメンナサイv良く聞こえなかったわvv」
ニッコリv笑う。
「・・・・どうでも良いが何故俺を攻撃する・・・・」
「ノンノンv」
一指し指たてて挑発ポーズ(意味不明)
「・・・・ママ、おなか空いた・・」(←さっきから一向に食事にありつけない)
「そうね、サーロインステーキでも食べに行きましょうv」
「何処へ行く・・・?」
ミヤギの手を引き去っていこうとするジェニーに素朴な疑問を投げかけた。
「カイン宮殿の台所」(即答)
うなれ 魔人破天弾!!
とっさにミヤギをかばって、ジェニー&フリーマン吹っ飛ぶ。
「貴様ら!まだ居たのか!!何度追い出せば気が済むのだ!!!しかも何故カインがここに居る!?」
「ちょっと!いきなり出てきて、ひ弱な二人に向かって何するのよ!?」
「誰がひ弱だ!誰が!!」
「俺・・・・」(薄笑いで自分指さし)
「私・・・・」(薄笑いで自分指さし)
「黙れぇぇぇぇ」
「すぐ怒るわね〜中年男のヒステリーは醜いわよ〜」
挑発。(ノンノンv)
「その通り・・・・」
クックックと肩で笑う。
「いい加減にしろ!食らえ・・殺虫剤攻撃!!(笑)」
「はっ・・!」
フリーマンにヒット。
パタン・・・(倒れた)
ジェニー空中へ逃れる。
「甘いぞ、女!!食らえ・・蚊取り線香攻撃!!」
シュッ(マッチ)・・ボッ(火付いた)・・もくもく(煙)
「ふに〜(泣)」
ボト・・・・(落下)
「ふう・・(汗を拭く)我はグラントー!!(勝ち誇り)」
後にはえぐられた地面(破天弾の後)と死体が二つ。
「さあ、カイン。怖かったろう、帰ろう」
うつむいて動かないミヤギの手を取る。
「(パパとママに)何するんだ!!」
ドゴーン!!
不意を付いたアーテム発動、グラントにヒット。
「カイン!?一体どうし・・・」
「うわ〜〜〜ん(泣)お前なんか大嫌いだ〜この変態仮面!!!
ガーン・・・・ガーン・・・・ガーン・・・・

「うーん・・・いたい〜・・・あら、仮面男が死んでる・・・凄いわミヤギちゃん☆」
「・・・素晴らしい」
グラントは石化して、崩れて、風化していた。
「これが愛ある殺戮だ(完全勝利)」(注:ミヤギ)


次の日、倒れている所をカインに発見され、全ては夢だった・・と断定し、今晩も害虫駆除に精を出すグラントの姿を見て・・・・この害虫二人組+αは今日もカイン邸に出没する。


Aya 00 .4.26



あとがき
何か、途中からミヤギメインじゃ無くなってきた・・・・
この話は、卯月へのキリリク小説を読んだ後に読まないとなぁ・・・