わが夢は星の彼方→伽耶の目指せ天下一!!→お父さんへ
『お父さんへ』 「僕の名前は『悟天』!兄ちゃんが付けてくれたんだよ☆」 兄ちゃんは、寝る前になるといつも死んだ『お父さん』の話しをしてくれたんだ。 兄ちゃんの話しの中の『お父さん』は、いつだって諦めたりしない。 どんなに強くて悪い奴らが襲ってきてもみんなの為に、地球を守る為にどこまでも強くなるんだって。 それで自分が気づいた時には 「よっ!」 って手を上げながら笑顔で見守ってくれているんだよ☆ たまには動けなくて病院まで運ぶのに苦労したこともあったんだって! だけど普段は無邪気で良くお母さんに叱られたりしていたんだって。 「悟天、悟天は本当にお父さんに良く似てるんだ。写真でも見たことあるだろ?それに、動物達と無邪気に遊ぶとことかな☆」 兄ちゃんは僕とお父さんを比べてばかり。 お母さんだってそうなんだ。 ・・・いつだったかな?お母さんが言ってた。 「悟天、悟飯はな、小さい時からおっ父に憧れてたんだ。悟飯はいつだっておっ父の背中を見てたんだべ。おっ母はそんな悟飯にいつも冷や冷やしていただよ。『今は武術よりもお勉強の時代だ!』っていくら言っても言うこと聞かねぇで・・・。だけどな、悟空さのお陰でもあるだよ。悟飯がここまで大きくなれたのはオラだけじゃねぇ。悟空さがいてくれたから本当の意味で大きく、強くなれただ。それを一番良く分かっているのが他の誰でもない『悟飯』なんだ。だから、生き返ることを拒んだ悟空さには・・・二度と会えないと覚悟していたんだ。・・・ところが悟空さがあの世に逝った数日後にオラのお腹に悟天、おめぇが居ることが分かってみんな喜んだだ。産まれてきたときはもっとだけどな!なんてったって悟空さにソックリだったんだから。悟飯はおめぇに悟空さを重ねていたのかもしれねぇな。『悟天』って名前も悟飯が付けたんだぞ?『お父さんが天からみんなを見ててくれていることを信じているみんなの気持ちを形にしたものなんだ。』って言ってな。だから兄ちゃんはおめぇが羨ましいのかもしれねぇな・・・。」 時々寂しそうな笑顔を見せるお母さん。 この時は半分泣きそうな顔になってたのを僕覚えてる。 だけど・・・うれしかったんだ。 僕の大好きな兄ちゃんが僕の名前を付けてくれた、一番僕に会えたことを喜んでくれた。 僕とお父さんを比べてるのだけは少し悔しかったけど・・・ 兄ちゃんは僕を『お父さん』じゃなくて、ちゃんと『悟天』として見てくれているのを知ってるから良いんだ☆ ・・・ねぇ、お父さん。 お父さんはどんな人なのかな? 写真だけじゃ分からないお父さんを想像するのは楽しいけど、やっぱり・・・会いたいよ。 お母さんも兄ちゃんも会いたがってる。 兄ちゃんが教えてくれたドラゴンボール。 七つ揃えると神龍が現れてどんな願いも叶えてくれる。 トランクス君のお母さんが作ったドラゴンレーダーがあれば簡単に見つけることが出来るって。 僕、頑張るよ!! そしていつかお父さんに会うんだ!! 兄ちゃんが憧れた お母さんが好きな人 地球を何度も守った凄い人 そして・・・ そして、僕のお父さん。 僕はまだ。 お父さんを全然知らない。 話しでしか聞いた事がない『夢』の中のお父さん。 僕は必ず会うんだ。 だからそれまでに頑張って強くなる。 お母さんにも武術を教えてもらってる。 兄ちゃんだって、トランクス君だっている。 お父さんは『強い奴』が好きなんだよね? 強い奴に会うとワクワクするんだよね? なら僕がワクワクさせてあげる! お父さんから『会いたい』って言いに来るまで頑張って修行するんだ! ・・・あれ? 僕会いに行くのかな? 会いに着てくれるの待ってるのかな? まぁどっちだって良いや♪ 会えたらそれで良いんだし! ・・・話しを戻して。 僕だってお父さんの息子なんだ。 負けられないよね? 目標はやっぱり高いところにいてくれなくちゃ♪ 「・・・天。悟天!どうしたんだ?ボーッとして」 僕はどうやら話しの途中にいろんな事を考えすぎて兄ちゃんの話しを全然聞いてなかったみたい! ごめんね、兄ちゃんι 「まったく・・・。悟天のそういうところもお父さんにソックリだよι」 ため息混じりに言う兄ちゃんに僕は・・・苦笑いしか出来なかった。 ベットに戻って寝ようとしたら、窓から珍しく月が見えた。 いつもは見る前に眠っちゃってるから。 何だかお父さんが笑いかけてくれてるような・・・優しい、懐かしい感じがしたんだ。 「おやすみ、お父さん!明日から僕・・・いっぱい頑張るからね★」 ※あとがき 悟天〜♪ ( ̄ヮ ̄*) キミはやっぱり悟空に似ているねぇ★ キミに会えてうちはうれしい! ・・・だが、すまない。 うちの一番はキミのお父さん。 『悟空』なのだよ☆ (^-^)v キミはもう一人立ちしたんだ。 今までよりも修行しないと悟空にしごかれまくるよぉ〜? o(≧▽≦)o |