→わが夢は星の彼方→松本零士→TV版宇宙海賊キャプテン・ハーロック→第十九話・女王ラフレシアの罠
――女王ラフレシアの罠――
アルカディア号の四二人目の人物。 一体何者なのだ。何故正体が掴めぬのだ。気になる・・・・。 |
前方より障害物。接近してきます。 ガス状の雲の様ですが、確実に本艦めがけて接近しています。 |
重派が送られてきます。 でも、広い面積に渡って送られてくるので大したことはありません。 |
頭の中を何かが通り抜けたみたい。 |
センサーをかけてきたな。人の心を調べる精神センサーで、 思考能力を持った乗組員が何人居るか探りにかかったのだ。 |
いやだわ、私何を考えていたのかしら。 |
アルカディア号には、確かに四二人目の人物がおります。 |
どうしてそこまでアルカディア号を気になさるのです。 あれは無法者の集まりに過ぎぬのではありませんか。 |
静かすぎる、妙に・・。やはり罠か。 |
四二人目ノ人物ノ正体ガ分カラナカッタ時ハ。 |
最後の罠が待ち構えているだけだ。 |
罠にはまってみせるのもまた面白い。共に白骨と化すか・・・・。 |
私はハーロックニ命ヲ捧ゲタ女。 行クニ言スナラ、地獄ノ涯マデモ。 |
第二根拠地、デスシャドウ。起動を持たない自由小惑星だ。 つかず、離れず、アルカディア号の行く所に寄り添っている。 |
俺の友は、偉大な男だった。 |
この船には一斉に全員が寝るんだからな。 普通は交替制で、全員が眠ってしまうという事は無いのに。 |
ミーメさん、独りで起きていて寂しくないの? |
独では無イノ。アルカディア号モ一緒ニ起キテイマス。 |
ハーロックノ友ガ、命ト引キ替エニ造ッタ船ダカラ、 命ガアルノカモシレナイ。 |
共に一度は行ってみようとして、 果たせなかった星雲の彼方がもうすぐ見られる。 |
キャプテン、後方よりデスシャドウ島が接近してきます。 |
さらに後方より異常物体接近。 |
まるでデスシャドウ島を狙っている様やな。 |
様では無く確実に狙っている。このアルカディア号もな。 |
前方からも異常物体接近。これは、強力な電磁波の渦です。 |
しまった、新惑星群の重力圏に引きずり込まれた。 |
見よ、ハーロックとアルカディア号の最後を。 |
螢、デスシャドウ島を引きつけろ。 |
そんな事をしたら、彗星も引きつけてしまいます。 |
アルカディア号の舵とデスシャドウ島のコントロールを直結しろ。 |
ふん、ついに出てきたな。総員、第一級戦闘態勢。 |
ハーロック、私と取引をする気はないか。 |
影には、俺の相手をする資格は無い。 |
どうしても、私と正面切って戦うつもりか。 |
まいた種に挑戦されるとは、悲しい事。 |
脱出口は左上。