第十七話・白骨の勇者

――白骨の勇者――

キャプテンがまゆちゃんを迎えに行くの。

夏休みになったら２，３時間だけどアルカディア号に乗せるって。

前に約束したんですって。

マユチャンニ、アノコト知ラセルノ？

いずれ、時が来たらな。今教えたら、まゆは船を降りない。

どっかの地球の船が投げ捨てたビンじゃないか。

何か入ってる。手紙らしい物が。

「私はブレーブス号の艦長、山中だ。
マゾーンの名乗る宇宙人の攻撃を受け、これを撃退。
更にマゾーンの最大基地を追って、馬の首星雲までやって来た。
だが、その光り輝く基地を見つけた時・・・・」

キャプテンハーロックに連絡してくれ、

我々を助けられるのは彼しかいない。

機関長も山中艦長を知ってるんですか？

知ってるも何も、俺は昔。山中艦長の部下だったんだ。

山中、俺と一緒に宇宙人と戦おうと言っても、お前は来ないだろうな。

宇宙の海で、また会おう。

アキが宇宙人だったとしても、ミドリは俺の子だ。
そのミドリは宇宙人らしき奴に攫われた。
キャプテンハーロックは宇宙人を追っている。
ミドリを探すにはアルカディア号に乗るしか無い。

遅かったか・・・・。

死してなお舵を取る。これこそ真の海の男。

脱出口は左上。