わが夢は星の彼方松本零士TV版宇宙海賊キャプテン・ハーロック→第十三話・死の海の魔城









――死の海の魔城――











何を考えているんだろう。キャプテン。




迷うとるんやないかな。




キャプテン。地球から三番目の信号が。




船の墓場と言われている、あのサルガッソー海ですか?




この海域に乗り入れた船は、二度と出て来れんと言われておる。

幽霊船にでもならん限りな。




キャプテン・ハーロックに敬礼。




あの、うちの者が何か失礼な事でもしたのでありましょうか。




会いたいわ。これから行ってもいい?




まゆならきっと、一晩で駆けつけるだろうな。




今度会ったとき、オカリナ聞かせてあげる。




もうハーロックの事は放っておけばいいんじゃよ。

あれは手に負えんのじゃから。




スクリュー音接近。右舷三十度。




いいえ、これはディーゼルエンジンです。




幽霊船が魚雷を発射するかしら。




かと言うて、やられっぱなしっちゅうのもどないなもんやろね。

まあアルカディア号にとって蚊の刺す程度やけどな。




俺にはどうも納得出来ん。あの千年も昔の潜水艦や軍艦が。

誰かが動かしている、誰かが。




マゾーンノ基地カモ。




このアルカディア号もろともあの中に飛び込むんだ。




ようこそ、キャプテン・ハーロック。




どうしたんだ皆。早くアルカディア号に戻るんだ。




百年後の地上へ戻してやる。マゾーンが支配する地上へな。

眠れ、眠るが良い・・・・ハーロック。




どうすれば・・・・どうすれば良いんだ。




友よ!!




どうした事じゃ、船の人間は全て眠っている筈じゃ。




起きろ、船に乗り込むんだ。




さすがキャプテンや。

ワイらが眠っている間に船を持ってきてくれたわ。














脱出口は左上。