→わが夢は星の彼方→松本零士→TV版宇宙海賊キャプテン・ハーロック→第十一話・ローラが金色に輝く時
――ローラが金色に輝く時――
何か、船が妙な揺れ方をしたみたいだけど。 |
未知の惑星との新たな戦いを前にして、 船が武者震いしているんだ。 |
隕石の雨に出会ってやられたらしいな。 |
第一線基地付仕官ローラ。 |
ローラの身柄、お前に任せる。 |
キャプテン、あのローラに台場君遅れをとったんです。 |
だから? |
危険です。 |
何故。 |
ローラハ美シスギル。 |
その美しすぎるものに惑わされる心が台場の敵だという事を、 この際はっきりと知るべきだ。 |
その美しいものに、もし負けてしまったら・・・・。 |
そんなに憎いなら早く殺したらいいでしょう。 |
そんな馬鹿な。母さんは僕が一二の時、衛生トリトンで死んだんだ。 でも、あれは幻じゃ無かった。 |
ドクター!お願いがあるの。ちょっと・・・・ここへ座ってて!! |
フッ、それが分からん様ではドクターの心理学も大した事はないなぁ。 |
まるで七つの海を行く大海賊の気分やがな。 |
捕虜?これは僕の母さんだよ。 |
キャプテン、大変です、 台場正が捕虜を連れてボレット一号で脱出しました。 |
またやられたな、台場。 |
どうやら催眠術にかかっていた様やな。よぅ見てみぃ。 |
キャプテン・・・・僕はローラに、 この船の知っている限りの事を喋ってしまいました。 |
マゾーンは人の心をもて遊ぶ。恐るべき事だ。 その恐ろしさに比べたら、船の事を知られたぐらい大した事では無い。 その恐ろしさを忘れた時、我々は戦わずしてマゾーンに敗れる。 |
脱出口は左上。