(作品中の巻物を集めてみました。)
西暦二九七七年・・・・・・・ 無人の宇宙空港での 二人の男の出会いから この壮大な物語は始まる・・・・。 人類が気力を失い 滅亡の待つだけとなった時代の 物語は始まる・・・・・。 |
ここは全能なる われらマゾーンの 第二のふるさとなり |
星の涯を 俺はさすらう 人は俺を呼ぶ キャプテンハーロック・・・ くらい宇宙の海で 明日の無い海で 燃え尽きる日まで 自由に生きる 俺の旗の下で 俺の旗の下で 俺は自由に生きる |
星の涯を 俺はさすらう 人は俺を呼ぶ キャプテンハーロック・・・ あの声がささやく 明日の無い海で 自由に生きろと あの声が歌う 俺の旗の下で 俺の旗の下で 俺は自由に生きる |
全能なるマゾーンを 率いる女王ラフレシアとは 何者か? いや マゾーンそのものさえ いかなる生命体か 誰にもわからない ただ ラフレシアの ひややかな目が きっと 地球をみつめていることだけは 確かなのだ そのまえに 立ちはだかるのは キャプテンハーロックと アルカディア号だけ・・・・・・ |
ドームは消滅し マゾーンの実験室は 溶けてなくなってしまった ただマゾーンの《心》の存在だけを残して・・・ キャプテンハーロックとこの乗組員だけが そのことに いま気付いた だが その《心》が どんな恐ろしい敵になるのか 誰もわからない 《心》を持ったマゾーンは刻一刻 確実に地球に近づいてくる・・・・・・ |
この戦いもまた 血をわけた 人間同士の戦いだと いうのだろうか? ハーロックにも 台場にも それはらからない 戦うための男達をのせて 海賊戦艦アルカディア号は 宇宙をゆく・・・・・・・・・・・・ |
草深い野山をわけて あるくと 思いがけない所に 古い道標があるのを見る 宇宙にも 人知れず 古い道標があっても おかしくはない |
マゾーンの残した 道程をたどって ハーロックと アルカディア号は いま 無法の海へ出た その旗の下に命をかけて ハーロックと四十人の 乗組員は星の海を 征く 星の海に 何がまちかまえているかは 誰も知らない・・・・・・ |
マゾーンの真の狙いが どこにあるか ハーロックにもまだ わからないが それが信念を持った 高等生命体だと いうことは はっきりしている そういう敵と戦う時 ハーロックの胸の血もまた 熱くたぎるのだ |
地球の歴史を ひもとくまでもなく 異質の文明や 異質の生命体の衝突は 悲劇を生んで来た 今 マゾーンと地峡生命体との 出会いが鮮明化した時 悲劇の末路をたどるのは どちらなのだろうか? その判定はまだ 下っていない |
二十世紀当時 あつい雲と大気に包まれて その星は誰にも素顔を みせた事がなかった 素顔を見た者が あったとしても あまりにも地面に 近づきすぎて この大惑星の正体を 見ぬいた者はいなかった |
天地宇宙万物の真実でも おしはかれないものが この世にひとつだけあるという 《友情》と言う名の偉大な存在が そうだと古代エジプトの スカラベに誰かの手で 彫り込まれたものが 二十世紀まで残っていた・・・・ |
宇宙でも地球上でも 生命体が生き残るための 原則に変わりはない 強い意志と揺るぎない信念と 敵を圧倒するにたる 勇気ある者だけが 勝利者となる かつてハーロックの親友は そういってアルカディア号を 造った・・・・・ |
トカーガ戦士ゾルは その身を恥じて 自ら命を絶った ハーロックにはゾルの気持ちが 誰よりもよくわかっていた かつてハーロックも 何度 そうして命を絶とうと 思ったか知れないからだ しかしハーロックは今 髑髏の旗をなびかせて 宇宙の海をゆく 命ある限り 男の歌を口にして 宇宙の海をゆく・・・・・・・ |
ハーロックと 四十人の乗組員を 乗せて 今 アルカディア号は マゾーンの待ちうける 無法の海へ船出した 重力波となって 暗黒の空間に轟く そのエンジンの鼓動は 海賊ハーロックの 自由の歌だ |
「心」を捨て去った 高等生命体は 最も効果的な 戦闘機械(コンバットマシーンとなる マゾーンはわずかに 残った心まで捨て ようとしている なぜなのか 誰も知らない) |
ミーメは歌う 人の悲しみの 歌を・・・・ ミーメは滅びて ゆく者の心を 知った異星女 ・・・・・・・・・・・ |
宇宙という名の海は 広く アルカディア号の 旅は果てしなく 長い・・・・・・・・・・ ハーロックの どくろの旗は 重力風の中を はためきながら おし渡ってゆくのだ ・・・・・・・・・・・・ |
宇宙はわがふるさと 大宇宙すべてがわれらが ふるさと われら全能なる マゾーン ふるさとの庭を旅する 全能なるマゾーン |
母なる星を失った種族は みじめだ ミーメはそのことをよく 知っている トカーガのゾル兄弟は 一族が再会する日は 永遠に来ないのを知っている その行手には種族の滅亡が 待っているだけだ 滅亡した種族は 永遠にそこで消滅 するのである |
つかの間の安らぎを 求めない高等生物は 宇宙という海の中に 存在しない ムダや遊びを知らない 生命体の進歩は ないのだと 偉大なハーロックの 親友はついもいっていた ・・・・・・・・・・・・・・・・ そしてマゾーンのまた つかの間の安らぎの時を 海賊島に上で すごしたのだ・・・・・ |
マゾーンは遊ぶ マゾーンは泣く それは地球人と種の起源 以外何の変わりもない・・・ 副長ヤッタランならずとも 気の重くなる相手と 戦っているのを ハーロックはよく 知っている マゾーンは 怪獣ではないのだ いずれどちらが正しいのか さえわからなくなるの かも知れないと台場正は思う ・・・・・ミーメは 死んだ二人のマゾーンの ために泣いた・・・・ |
天と地の接する所に 人間の夢と希望が あった・・・・・・・・・・・・・ 昔 地球も そうだったと 古い本に書かれている・・・・ |
惑星 ヘビーメルダーの 雲は黒い・・・・・・ 直径は地球の二倍強 しかし密度は 地球に等しく 重力も地球とあまり 変わりはない・・・・ |
その 高速自転のため 赤道部が ふくらみ 楕円形に見える 巨大惑星 ヘビーメルダー |
ハーロックがヘビーメルダーへ たちよったのは ただの気まぐれから だけではない ハーロックは偉大な友と 青春の日々をすごした 惑星ヘビーメルダーの大地に 永遠の別れを告げるために 来たのだ マゾーンのキャラバンはもう 目前に迫っている そして宇宙の海は果てしなく 広く深い 四十人の乗組員とハーロックと トリさんとミーくんと もう一人の影を乗せて アルカディア号は ・・・・・・戦いの海へ船出したのだ |
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