わが夢は星の彼方→その他→オセロゲーム



赤屍:オセロゲーム・・・ですか。

鏡:そう。ジャッカルはやった事無いのかな?

赤屍:・・・ありませんね、それはどういったモノなのですか?

(間)

鏡:と、いうゲームだよ。

赤屍:なるほど。つまり全ての駒を私の色で染め上げてしまえば宜しいのですね?

鏡:・・・そうだけど。キミが言うと何か怖いね。

赤屍:・・・?

鏡:気にしないで、さぁ始めよう。

赤屍:最初に色を決めるんですよね、どうやって決めましょう。殺し合いでもし
ますか?

鏡:そんな天使の様な笑顔であっさりと恐ろしいことを口にしないでくれ(汗)
ジャンケンとかじゃ駄目なのかな?

赤屍:ああ、それもそうですね。いくらこの私でも鏡クンが相手ではかなり時間
がかかってしまいそうですし・・・。

鏡:殺る気満々だねぇ。それじゃあいくよ、ジャンケン・・・。

鏡:(グー)

赤屍:(拳からメス2本)

鏡:・・・・それは、チョキと受け取っていいのかな?

赤屍:はいv

鏡:じゃあオレが先攻で黒だね。ジャッカルは白。

赤屍:それでは、お手柔らかに。

パチ、パタパタ。

パチ、パタパタパタパタ。

・・・。

鏡:うーん、初心者だと思ったけど結構やるね。流石はジャッカル。

赤屍:鏡クンはお強いのかと思いましたが、大した事無いですねv

鏡:・・・それは、天然なのかい?それとも、喧嘩を売っているのかな?

赤屍:クスvほら、貴方の番ですよ。

鏡:(なんてね、所詮は初心者。詰めが甘いね♪)じゃあオレはここに・・・っ
てうわ!?

赤屍:すいません、うっかり手を滑らせてしまって・・・。

鏡:どう手を滑らせればオレが打とうとした場所に寸分違わずメスが飛んでくる
のか知りたいね。

赤屍:申し訳ありません、わざとでは無いのです。さ、気にせず続けてください


鏡:・・・メスは退けてくれないのかい?

赤屍:嫌ですねぇ、初心者相手にムキにならなくても良いじゃないですか。まっ
たく大人げない。

鏡:どっちが・・・。

赤屍:・・・。(シャキン)

鏡:(・・まあいいさ。他にもオレに有利な箇所は沢山・・)

銀次:あ、赤屍さ〜んvv

赤屍:おや。

銀次:何してるんですか?オセロ?(メス刺さってるけど・・)

赤屍:これはこれは銀次クン。

銀次:赤屍さんが白なの?

赤屍:ええ、そうですよ。

銀次:あっ、じゃあココ危ないよ。

赤屍:え?

パチン。

鏡:ほ、ほら次はジャッカルだよ(汗)

赤屍:それではココに・・・。

銀次:駄目だよ赤屍さん、こっちの方が良いよ、そこに行ったらいぱい取られち
ゃうし。

鏡:雷帝・・・少し黙っていてくれるかい?(ダイヤモンドダスト準備完了)

銀次:Σ(・□・;)

赤屍:それではココはどうでしょう?

鏡:・・・。

銀次:いや、その上の方が・・・。

赤屍:ココですか?

パチ、パタパタパタパタパタパタパタパタパタ・・・。

赤屍:ああ、本当ですねvv(上機嫌)

銀次:(つられて上機嫌)次はここで、その次が・・・。

鏡:・・・。(周りにキラキラと輝くガラスのカケラ出現)

銀次:え?

鏡:覚悟しなよ雷帝・・・オレを怒らせた罪は重いよ・・・。

銀次:Σええっ!?

赤屍:戦うのでしたら私も混ぜてください。二人だけなんてずるいです。(意気
揚々と)


(間)


銀次:はぁはぁ・・。

鏡:・・・で、オレ達結局何してたんだっけ?

赤屍:オセロでしょう?

鏡:台も駒も見事に吹っ飛んじゃったね。・・・引き分け、かな?

赤屍:クス・・・何を言っているのですか、鏡クン。

鏡:え?

銀次:・・・ああっ。白の駒だけメスで固定してある!!

鏡:なっ・・。

赤屍:貴方の駒は飛んでしまった様ですね、残っているのは白のみ・・・と、い
う事は私の勝ち・・・ですね。

銀次:わー、さすが赤屍さん。

鏡:え、それは・・・。

赤屍:何ですか?実際黒はひとつも残っていません。一目瞭然。私の圧勝です、
ね♪

鏡:・・・・・・・・。



観察者の日記より。

2月某日。世の中には、常識では考えられない事が唐突に起こったりするもので
ある。


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