→わが夢は星の彼方→松本零士→わが青春のアルカディア無限軌道SSX
第一話 「女艦長レオタード」
艦長室にトチローが浮かない顔で入ってくる。
どうしたのかと訪ねるハーロックにトチローはメインエンジンの第82流体シリンダーの故障を告げる。
船には予備の部品を積んでいなかった為、一番近い惑星レーズの修理屋に会いに行く事になった。
惑星レーズでハーロックは昔の戦友、レオタードに出会う。
しかし、レオタードは今ではイルミダスの手先となっていたのだった。
イルミダスに敗戦して時の話を、悲しそうにレオタードは話す。そしてハーロック問う。
「どうして貴方は戦うのか、巨像の前の蟻一匹、勝ちめなんて無いのに」と。
死ねば終わり、何もかも虚しい・・・と語る彼女に、「生ける屍よりマシかもしれん」と笑い。
また会おう、と言い残して去るハーロック。
渋る主人に何とか修理の依頼を引き受けて貰ったトチロー達は、その妻からアルカディア号にとても憧れていた子供を失った過去を聞かされた。
依頼を受けた主人の所に、黒服に身を包んだレオタードがやってくる。
大量の金貨を差し出し、アルカディア号が二度と飛び立てない様に細工をするようにと依頼するのだった。
修理したパーツを受け取り、主人の前でアルカディア号は飛び立つ。
家族を亡くしてもアルカディア号で新天地を目指す正に、息子ポールの面影を見た主人は細工を施す事はしなかった。
裏切った主人をレオタード達が追いつめる。
覚悟を決める主人だったが、ギリギリの所でハーロックに救われる。
ハーロックはレオタードに、「森で待つ」と告げるのだった。
あの女の事が気になるのか?
心配するなよ、ハーロックは俺と違って女に甘くない。
やらねばならぬ仕事が残っている。俺の仕事が・・・。
死ぬときは、友達のあなたの手で。
ありがとう、ハーロック。
→いちばん左上から帰り先選択。